デザートファイター 砂の嵐作戦(1) A.S.P. Air Strike Patrol(スーパーファミコン・SNES)をプレイ

さて、今回はスーパーファミコンのデザートファイターをプレイした。

この作品は1993年ということもあり、湾岸戦争(1990年)をモチーフにしている作品だ。
プレイヤーはF-15とA-10サンダーボルトを駆使し、敵のテロリスト国家を叩いていくというゲームになっている。

ミッションは複数あり、カウントしていないが8つ程度のミッションがあった(イージーで)

はじめは地上攻撃目標を爆弾で破壊していくといった簡単なミッションから始まる。

マップエリアは複数に分かれており、特定の場所の攻撃対象を指定された割合(80%以上など)破壊すれば、ミッションクリアーとなる。

ブリーフィング画面ではミッションエリアの選択や、使用する戦闘機・攻撃機の武装などをミッションに応じて選択できる。

特にミッションでの対象攻撃物については、出撃前によく頭に叩き込んで置かなければならない。

初期の戦闘機はF-15で、対空用のバルカンと、対地攻撃用のマーベリックミサイルを搭載している。

敵の戦闘機にある程度対応でき、かつ地上攻撃物も破壊できる。ただ、マーベリックミサイルは球数が少ないため、敵戦闘機が弱いEASYではあまり使い道がない。

対地攻撃に特化したA-10サンダーボルト。標準装備では30mmガトリング砲で戦車や対空車両などの地上兵器を攻撃可。

また、通常爆弾にて相手敵施設を攻撃することも可能だ。繰り返すがEASYでは敵戦闘機が脅威ではないため、基本はA-10での出撃で問題はない。

左側カーソルではミッションエリアの確認ができる。1~8までのエリアに区分けされており、ミッションによっては複数のエリアを切りかえて出撃する必要がある(画像では、1と3のエリアマップを切り替える)

ミッションエリアおよび必要兵装の準備が完了したら出撃だ。ブリーフィングでは上官より今回のミッションの説明を受ける。

作戦行動中は時間が刻々と過ぎていく。今回のエリアでは初期マップだけあって60時間という長い時間を与えられているが、終盤のミッションともなると24時間以内に・・・と有効期限が短くなっていく。

一度の出撃で6~10時間ほどはかかる。60時間だと6回以上の出撃が可能であるが、終盤は3回もない。easyでこれなので、hardだと相当にきついだろう。

出撃だ。南西より発信した自機であるが、このゲームの操作は割とクセが強い。

左右で機首を曲げる・・・といった形ではなく、上下左右のキーを、それぞれの自機の位置に応じて回していく感じ。この操作感はとっつきにくく、初めてプレイする人は戸惑うこと間違いなしだ。

まぁ慣れろ。

左上のカーソルでは、敵の戦闘機の位置を示す。自機より北西に、敵の戦闘機が存在することを示している。青は遠く、橙色はかなり近く、赤色は至近距離に迫っていることを表すのだ。

敵戦闘機とのドッグファイト。こちらがF-15を使用している場合はバルカンやサイドワインダーミサイルで迎撃できる。

バルカンの場合は4~6発程度、サイドワインダーならば1発で迎撃可能だ(easy)

A-10サンダーボルトだと逃げ回るしかない・・・がeasyだと敵の攻撃は殆どうけないので、ひらりひらりと避けていれば良い(笑

こちらは兵器の段数。バルカンは無限に打てるが、マーベリックミサイルや通常爆弾、サイドワインダーなどの主兵装には段数に限りがある。

敵レーダーや化学工場などの地上攻撃目標がMissionの場合、建物の数はそれなりに多いため、爆弾は早々に打ち切ってしまう。戦車や対空車両・トラックなどの地上攻撃はA-10の30mmアベンジャー機関砲で処理し、目標の建物の爆破用に爆弾を使用しよう。

こちらは機体の体力だ。easyだとガンガン攻撃をくらってもあまり減らない。過去にHARDでクリアーしたときは、機体が非常に脆かった覚えが・・・。

燃料ゲージだ。

燃料が赤色になるとLOW FUELというメッセージとともに「モドッテコイ!」と言われる(本当にモドッテコイといわれているかは不明。英語?)

スタートボタンを押すと、自分がいる位置がわかるぞ。燃料がきれかけている場合、エリア外に脱出すれば基地に帰還できるのだ。これを繰り返すことで、Missionを何度も繰り返していこう。

敵と味方について。茶色の戦車は敵兵で、緑色の戦車は味方の戦車だ。誤って攻撃しないようにしよう。

誤って味方の戦車を破壊すると、CNNニュースで全世界に報道されてしまう(笑)

Mission2ではスカッドミサイルを破壊する。湾岸戦争ではよくスカッドミサイルの脅威について聞いたよなぁ・・・って年がバレる(笑

スカッドミサイルは上官も言うように特定の場所に存在するわけではない。飛行機で索敵しながら、対象のスカッドミサイル基地を発見し次第破壊する、という流れだ。

スカッドミサイルは、画面の端っこに基地があることが多い。F-15のアフターバーナーをふかして探し次第、マーベリックミサイルで破壊すると良い。

Mission3ではパイプラインを破壊する。特に難しいMissionでもない。A-10で出撃してパイプラインを破壊しまくろう。

パイプライン。白いタンクと、四角い箱型の事務所を破壊。
周辺には対空ミサイルが多数存在するので注意だ。

Mission4はザラク(イラク?)の侵攻から防衛する。

いわゆる飛行場を破壊するMissionだ。こちらも、単純に地上建物の破壊がメインだ。

今回のMissionでは飛行場を破壊するのだが、ここで一つ罠がある。

画像では戦闘機やヘリコプターを破壊しているが、これら航空機の破壊はカウントに入らないようだ。必死こいて全部破壊してたけど、どうやら建物だけ壊せばよいようだ。

Mission5はタンカー港の奪取だ。

今度は地上基地を攻撃する任務になる。

エリアは2つに分かれており、片方はタンカー基地の拠点周辺だ(東側)

こちらは対空車両や戦車などの地上兵器を破壊するMissionとなるので、注意が必要だ。

地上基地はこれ。例によって建物のみの破壊でよい。緑色のドラム缶や櫓は多分カウントに入らない。壊したくなるけどなー!(^o^)

例の東側区域にはいると、石油施設を占拠している敵地上部隊を発見。とにかく大量にいまくるので、A-10のアベンジャー機関砲で破壊しまくるのだ!
このアベンジャー、なかなか当てるのが難しいが、L・Rボタンで速度を限界まで落とし、うまく機首を向けて当てていこう。

大量に敵兵を破壊しまくると、ニュースで取り上げられる!この臨場感がワクワクする瞬間。
このゲームの見せ場の一つでもあるぞ!

次は化学兵器工場の破壊だ。時代が時代だけに、サリンなどの化学兵器について割とピリピリしてた覚えが。
筆者はこのソフトを中古で買ったので、ちょうどあの事件の頃だったんだよなぁ^^;

今回のMissionは化学兵器工場の破壊に加え、地上部隊の破壊も併用して行う。

これまでのMissionと比べて大した違いはないので、特に問題はないだろう。

ただ化学兵器工場は広く、破壊対象物が多いため、何度も出撃する必要がある。
先述したようにMissionは後半になるほど出撃可能時間が減っていくので、当然出撃回数もへっていくことになる。

となると、F-15対空仕様のように敵の戦闘機を落とすことに専念するのも時間的に厳しく、A-10で地上破壊をひたすらこなす・・・という感じになる。

ミッションクリアーだ!

Mission7ではいよいよ敵の本拠地を叩くMissionになる。
物語もいよいよ架橋に入り、嫌がおうに盛り上がってくる!(`・ω・´)シャキーン

今回のMissionではとにかく敵の軍事基地を叩きまくり、都市部の敵の戦闘車両をひたすらに破壊しまくるのだ。

とてつもなく敵が多く大変なMissionだが・・・この戦争を終わらせるために頑張ろう。

町の中央に差し掛かると、タテ・ヨコ・ナナメから縦横無尽に敵の砲撃やミサイルが飛んでくる!
なるべく四方から打たれないように外側からすこしずつ敵の戦闘車両を破壊していくとよい。

ミッションクリアー!これでゲームクリアーか・・・!?と思ったが
どうやら敵の本拠点は別にあったようだ。次がいよいよ最後の戦いになる。気を引き締めていこう。

いよいよ最終Missionだ!定番の核兵器使用の阻止!これは燃える展開だ。

にっくきザラク軍は、本拠点に核兵器発射施設を隠し持っていた!
この拠点をたたき、戦争を終結させるのだ。

敵本拠点にたどり着いた!しかし周囲は尋常じゃない数の対空兵器が設置されている。

本拠点を爆弾で破壊すると、超高性能対空システムが顔を出す!こいつは対空砲やミサイルを乱射してくるため、1つ1つ破壊していくことを推奨するぞ!

A-10のアベンジャー機関砲と爆弾をうまく当てることで、破壊していくのだ。

・・・しかしMissionに失敗すると、ザラク軍は核兵器を使用してしまう。

Mission失敗はバッドエンドだ。気合のはいった核爆発の演出とともに、スタッフロールが流れる。
・・・後述するが、この作品はトゥルーエンドというものは存在しない。

たとえMissionに成功しても、後味が悪いエンディングが流れる。
戦争はむなしいものなのだ。

こちらがトゥルーエンド。
作戦自体は成功したのだが・・・・。

華やかな軍事パレードの映像には、傷病兵と破壊されたA-10の写真が添付されていた・・・。

あとがき

このゲームは湾岸戦争に強い影響をうけて作られたゲームだ。筆者は湾岸戦争をリアルタイムで見ていたが、F-15の輝かしい活躍と、A-10の対戦車無双を思い出す。

筆者がA-10サンダーボルトを好きになった理由がこのゲームである。

当時としては洗練されたグラフィックであったが、操作性にやや難があるのと、一般受けしない題材のため、筆者以外にプレイしている人を見たことはなかった。

ゲーム全体で見ると作り込まれたバンゲリングベイという感じ・・・だが、そもそもバンゲリングベイのゲーム性を理解してプレイしていた人がどれほどいようか・・・。

どちらにしても、割とマイナーで知る人の少ない作品。それがこの「デザートファイター」なのだ。

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